意外と海老大き目。
さて、これまた前回と同じく非常に上品なお味。
プリプリのエビといい、フワトロの玉子という、良い塩梅で本当に美味しい。
日本人の中華料理は非常に繊細で中国人の作るダイナミックなものとは真逆な気がする。
前回もそうだったが絶妙な塩加減。
今の自分には本当に美味しいと感じるが恐らく20代の自分だったら薄いと思ってただろうな。
他の人の投稿で見たピリ辛のものも食べてみたいがランチはシェフの気まぐれでメニューが決まるので当日店に行ってみないとわからない。
月泉の時みたいにしばらく通うかな。
***
前置きの長いブログ始まり始まり~
「なんでお前がランチに至るまでの下り読まされなあかんねん!」
とお思いの方が99%かもしれませんがご容赦下さい。
今日は「六徳 恒河沙」で
麻婆豆腐「以外」を食べたいと思ったのである。
十三大橋を越えてすぐにあみだ池筋を南下すればこうがしゃの近くまで行けるやん~と思いチャリで爆走。
昨日ネットで見たアメリカの研究結果だと自転車に毎日10km乗れば癌で死ぬ確率と心臓疾患で死ぬ確率を40%以上下げる事ができるらしい。
がんばろ。
11:20
「六徳 恒河沙」前到着。
既に公園前にも行列。2巡目といったところ。
「あ~黒板出てないのかあ・・」
ここのランチは麻婆豆腐がレギュラーでもう一種類日替わりがある。
先日前を通りがかった際は「豚肉のオイスター炒め」などという俺好みのカワイ子ちゃんで凄く惹かれたのだがいつも以上の長い行列に泣く泣く諦めたのだ。
待ってる全員が麻婆豆腐目当てだろうからこいつらはいいかもしれないが俺にとっては日替わりが何であるかは大問題なのである。
仕方ないので11:30まで待つ。
すると美人の奥さんが黒板を持って登場。
客を誘導するのが先で黒板がこちらに向かないので何て書いてあるのか読めない。
やっと読めた。
B.鶏肉の豆腐和え
「和え」だったか「添え」だったかもう忘れた。
虚脱感に襲われる。
客のほとんどは麻婆豆腐だろうから豆腐を大量に仕入れてるのだろう。
なんか「豆腐いっぱいあるし、こっちも豆腐でええか」みたいな「次いで感」がありありと感じられる。
この前のカワイ子ちゃんを指名しようと来てみたらデブスしかいない・・みたいな敗北感。
行列を離脱。
周りの人間は不思議に思っただろう。
さてどうするか?
色々頭に浮かんだが結局
「そうやエスサワダに行こう~」
心斎橋の人気店から独立したシェフによる今最も話題の中華である。
懐かしの北新地を通り抜けて西天満。
実はついこの前も来たのだが
だったのである。
11:45到着。
扉を開けるとスタッフのおっちゃんが
「あ~もうすぐ空くと思いますので少しだけ待って下さい」との事。
すぐに2人組、3人組とわらわらと店の前に溜まっていく。
「先に2名様をお通していいですか?」
さっきのおっちゃんが俺に訊く。
俺は仏のように優しいので後から来た二人に譲る。
ところでこのスタッフのおっちゃんどこかで見たような気がする。
しばらく考えたが思い出せない。
なんていうか誰もが必ず日常生活で3~4度は必ず逢ってるような顔なのだ。
俺は生まれてこの方8度位はこの顔の人と会ってるような気がする。
腰が低くて愛想が良くて、油断してたら色んなもん売りつけられそうな・・そんな顔である。
さて男性一人客が出て行った後、ついに俺様の番がやってきた。
入店。厨房前のカウンター席は現状ではデッドスペースにしてるようで奥のテーブル席のみを稼働させているようだ。
厨房3人、ホール4人体制。
奥の席は両サイドに4人テーブルx3に変則的に4人テーブルを3人利用にしているものが1。
そして中央に2人テーブルを4つ引っ付けて一つの島にしてある。
一人客はこの島に誘導される。
満席なので店内を撮影できなかった。
仕方ないので植木だけ撮っておいた。
ランチメニューは3種類である。
予め下調べをした際にお粥は合わない気がしたのでパス。
周りの客を見渡してもほとんど8割がたが担々麺であとがお粥付きの飲茶ランチといったところ。
でも自分は本日のランチにする。
今日は「鶏肉と野菜の炒め物」だそうだ。
これ言葉だけだとなんかあんまりパッとしない感じではある。
昨日は28度の夏日だったそうだがこのクソ暑いのによく担々麺なんか食えるなと思う。
こういうのはやはり冬のクソ寒い時に喰うもんである。
オーダーしてすぐに「あ、点心付きで」と言い添える。
昨日八宝菜ランチを600円で食べた男が今日は1530円のランチ。
暑いのですぐに喉が渇く。
お茶のポットが4人テーブルには置いてあるのにこの中央の島には置いてない。
最初はすぐに例のおっちゃんが気づいて入れてくれたがコップが小さいのですぐになくなるし繁忙時で皆バタバタしてるので呼び止めるのも気が引けるからポット置いといて欲しい。
ホールスタッフが4人もおる割には全員が入り口・厨房の方に行ったりするので誰か一人は奥の間に張り付けにしておいた方がいいような気がします。
で・・
来ました。
ビジュアルは地味です。
では頂きます。
「お・・・これは・・お~旨い~なんだろうこの香りは?」
いつも味の濃い中華ばかり食べてるので久しぶりの繊細で上品な味付け。
フワッと花のようないい香りがしてピアニッシモな控えめな旨みが口の中に広がります。
「ん~美味い~何の味だろうな?」
成分を分析してみようと試みましたがわかりません。
貝系かな・・本当に上品な旨みなんですよね。
あと鶏肉がプリプリして弾力感もあって普段食べてる鶏肉とは全然違う。
あとこのサラダ、野菜の味が濃くて美味しいです。
スープは割とよくある感じです。
点心3種。
どれも何もつけずに頂くのですがプリプリで帆立と海老の蒸し餃子なんかは肉汁も美味しかったです。
焼売も2種とも肉の旨みと玉ねぎやレンコンが綺麗に調和して本当に旨かった。
メインと点心と同時に出て来たのですが、本当は点心はちょっとずらして提供してくれた方が良かったかもしれない。
メインの鶏肉が旨すぎてご飯を2回お代わりしました。
最後にパンナコッタ仕立ての杏仁豆腐。
と言われなければプディングだと勘違いしそうです。
これも美味しい、量がちょっとなので倍欲しい。
非常にハイクオリティな料理で素晴らしかった。
この西天満という土地を選んだのも正解でしょうね。
裁判所の前で周りは弁護士事務所だらけ。
普通はランチに1530円だと高いと思いますが法曹関係の人なら全然気にしないでしょうしね。
お会計時女性スタッフに
「今日はお休みですか?」と訊かれた。
まあ、凄くラフな格好してるので仕方ないんだけど「自由な仕事してるので」と答えておいた。
「時給30万円ですけど何か?」
と言ってやろうかと思ったが嫌味なのでやめといた。
まあ時給30万円になるのはよっぽど上手くいった時だけで押し並べて計算すると時給200円位のワーキングプアなのであまり偉そうな事は言えない。