郷に入っては郷に従え。
おそらく地元の常連客だけを相手にして商売をしたいのであろう。
大人しく主人が鰻を捌いて炙る動作を見守ります。
注文はうな重(上)にしました。
3670円。
女将がう巻きを焼きます。
そしてうな重と肝吸い。
一口食べて複雑な思いに。
前回新森古市で食べたのが2013年の1月、真冬の寒い日。
この時は「皮がパリッ!中の身がホクホク!」と本当に感動レベルの美味しさだったのです。
ご主人の仕事が同じなのはわかります。
しかし、肝心の鰻自体が違い過ぎる。
真冬の鰻は脂が乗っていて厚みもあって皮パリッ&身ホクホクのダイナミズムが凄かった。
でも今回は夏直前。全てが薄っぺらく感じてしまう。
これ程までに違うとは。皮と身の食感のダイナミックレンジが狭い。
同じ匠の技であるがゆえに素材の差が顕著に出てくる。
前回よりかなり淡泊に感じた。
もちろんそれでも旨いのは間違いないのだが、前回が凄すぎたので比べてしまうと・・・
やはり鰻は冬に食すべきだと再認識できた。
さてここはご主人は優しくて心配りもできる方なのだがどうも女将の接客が・・
せっかくの高級感溢れる店内に追いついていない。
う巻き焼きながらだから仕方ないかもしれないが。
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