その向こう側で女将がう巻きを焼く。
二人の真剣な仕事ぶりにピンと張り詰めた空気が店内を覆う。
見てると主人の方は頻繁に鰻をひっくり返している。
返し千回とは言い得て妙だ。
まずはう巻き。
ほくほくふわふわで塩気もちょうどよく美味しい。
うなぎは少なめ。
一瞬で食べてしまう。
そしていよいよ真打のうな重登場です。
見てわかるようにご飯にタレは掛かっていません。
鰻自体もドライに仕上がっており、タレのベタベタ感は皆無。
そして一口食べて・・
「おー!これは旨い!」皮がパリッとして香ばしい!
そして中はふっくら。
まるで最近のフレンチの火入れのように外はカリカリで中はジューシー!
タレは水分が完全に飛んでいる状態なので控えめで全く口元が汚れない。
これは他所で食べるのとは全然次元が違う。
本当に美味い。
自分好みの食感だし、タレでごまかさず鰻そのものの脂の美味さがよくわかる。
久々に美味いものを食べたという充実感がありました。
これは他所でもう食べれなくなるかも。
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